1) 原発の真実を知って・・
2)放射性Kと内部被ばく考
3)「医師の会」の源流 
4)低線量被ばくは大丈夫って、本当?

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随筆 への12件のフィードバック

  1. 原発の危険から子どもを守る北陸医師の会 のコメント:

    原発の真実を知ってびっくり!
       (石川県保険医協会記事2012年)

          原発の危険から子どもを守る北陸医師の会吉田均(小児科医)

    私は節電意識に乏しく、エアコン、パソコン、電気の消し忘れなどはしょっちゅうあり、家人からよく叱られたものです。原発事故でようやく節電の大切さに目覚め、同時に、遅まきながらですが、原発についてもいろいろと疑問がわいてきました。

    原発は人には制御できないとても危険な物体だったのですね。チェルノブイリやスリーマイル島の事故は知っていたはずなのに、“原子力の平和利用”という言葉の裏を読み解くこともできず、反原発運動にも耳を傾けて来なかったのは、お恥ずかしい限りです。

    事故が起きれば、真っ先に子どもたちの命が危険にさらされ、甲状腺がんなどの病気が増えるのですよね。その手術痕をなんと“チェルノブイリの首飾り”と呼ぶらしいです。酷な命名ですね。今回、これを予防するヨード剤さえ迅速に配布されなかった・・。こればかりではありません。原発を推進してきた方々の対応と言動に、不信感が大きく膨らみました。

    平常運転でも原発で働く人々は放射能に被曝し、健康を損ない、命を縮めているとのこと。この点の認識もほとんどありませんでした。人間の命と引き換えに電気がつくられてきたということですよね。これは生命倫理に反することかなと思います。

    原発がなければ日本経済が持たないと新聞に書いてありました。経済が疲弊すれば確かに困りますよね。しかし、今回の事故で原発はコストに見合うものではないと思いました。もう一度大事故が起きれば、その大切な日本経済も同時に壊滅するような気がします。

    資源の乏しい日本には原発は不可欠だという意見も聞きました。確かに、核燃料の再利用ができれば、石油などのエネルギー資源に頼らなくてもよいかもしれません。しかし、再利用に不可欠な高速増殖炉もんじゅは失敗続きで、この夢のような話は完全に行き詰っているそうですね。

    それに、たとえ電気が不足したとしても、その時は足りない電気でやりくりすればよいのかなぁと思います。昨年の当院での節電経験から、“節電力”という大きな電力があることに気づきました。多少不便でも経済が低迷しても、みんなが健康で、安全な国土があれば、未来は明るいと信ずることにしています。

    原発は核抑止力のため必要だという政治家の意見も聞きました。あっ、そんな考えもあるのかと驚きましたが、本当なのでしょうか。今回の事故で電源をすべて止める(ブラックアウトというそうです)だけで原子炉を爆発できることがわかりました。ということは、敵国(あるとしたら)は核兵器を持たなくても、核攻撃をできるということ?原発はそのお膳立てをしているようなものかもしれませんね。

    使用済み核燃料の問題もあります。安全に廃棄する方法はないらしいですね。この死の灰は負の遺産として未来に受け継がなければいけないそうです。10万年も。子どもたちに「あとはよろしく」などと言えるでしょうか。私たち医師は、国民の命を守ることが仕事だとしたら、原発の即時全面停止を求めることもその一つかなと思えてきました。

  2. 原発の危険から子どもを守る北陸医師の会 のコメント:

    原発災害と内部被曝考   
    (石川保険医新聞に掲載、2012年)
    村田祐一(北陸医師の会)  

    「原発は幾重にも安全対策がなされているので安全です」この大震災で安全神話はもろくも崩れました。晩発性障害には言及せず「放射能放出はありますが現時点ではすぐに健康を害することはありません」安全、安心です。何かが起き、隠されていたものが明らかになると「想定外」。将来、証言台に立った当事者はなんと答えるのだろうか。どの様に子孫に責任を取るのだろうか。

    「原発」に関しては、政府と偉い学者がそれでも安全だと宣伝して、海外にまで売り込んでいます。有効な処理方法が無く、保管場所も無くなった核廃棄物をモンゴルの地下に埋めようとの計画まであります。良心に基づき異議を唱える人はわずかです。

    私たちの大切な自然を安全な形で後世に残すため、どんなエネルギーに拠っていくかについて、本来はあらゆる情報を公開して国民にも判断を問うべきですが、情報隠蔽が多過ぎます。この国は「原子力ムラ」の住人の為にあるのではありません。

    原発被曝に関するいくつかの講演会では講師の方が自然界からの被曝の話題のなかで「我々は常時体内にK(カリウム)40等の天然放射性物質を8000Bq(1Bqは1秒間に1回放射線を出す単位)も持っていているが健康でしょう!少しの放射能は大丈夫です」と話されるが、Cs(セシウム)137など人工放射性物質による内部被曝を過小評価していることに疑問を持ちます。

    ICRP(国際放射線防護委員会)などの国際組織の多くは核兵器国の核政策や原発推進政策に従って、戦略上都合の悪い多くの情報を隠しています。例えばウラン劣化弾が作る放射性物質の塵による内部被曝の軽視などです。国際組織の影響下にある研究者は放射線被曝を計算するときに局所に目を向けずに全身の被曝量で計算し、内部被曝を軽視する傾向があります。

    Cs137とK40は化学的性質が似ていてβ線、γ線を出すことが知られています。今後の話は天然放射性物質の代表をK40に、人工放射性物質の代表はCs137に置き換えて話していきます。

    さて、K40は原子が体内で1個づつ離れて存在していますが、福島原発事故で生じたCs137は塵で存在します。1μmの塵には理論的に数100億個の放射性原子を含む事ができます。この塵は容易に体に取り込まれます。体内で1個1個バラバラであるのと、塵であるのとでは周囲の組織を被曝するエネルギーは圧倒的に違ってきます。体内に含まれるK40原子1個による近接の組織への被曝は極めてわずかなので、DNA障害は大変小さく、すぐに元に修復することができます。

    一方、Cs137の塵には多くの原子が含まれるので近接した組織をなんども繰り返し被曝します。頻回に被曝された細胞のDNA2重ラセンは両側同時切断される頻度が増え、不完全な修復となり将来にわたり心血管障害、発癌、老化促進、奇形等の健康被害を残します。

    いま述べた説明で全身への被曝線量は同じでも塵か原子1個とでは障害程度が全く違う事が判って頂けると思います。それ故、これから、否応なしに付き合わざるを得ない放射線被曝障害から身を守るため内部被曝は極力避けるべきです。

    そのために一般市民が手軽に食物の放射線量を計測できる計器設置を国と東電に要求していきましょう。チェルノブイリ事故以来、ドイツでは計測施設が多く設置され、国民は放射線量を確かめて食物摂取しています。

    それでもドイツの反核団体の医師達がまとめた論文集「Health Effects of Chernobyl 25 years after the reactor catastrophe」によると、様々な被曝障害の増加が報告されています。注意すべきはこれら被曝障害の10%が第一世代で現れ、残りの90%は第2世代以降の後世に現れます。

    一度事故が起きるととてつもない災害をもたらす原発は早急に廃止し、安全なエネルギーに変えていく必要があります。経済的にも「原子力ムラ」の住人を除けば原発はもはや割に合わないことが明白です。

  3. 原発の危険から子どもを守る北陸医師の会 のコメント:

    「原発の危険から子どもを守る北陸医師の会」発足の源流となったメールです
    筆者は金沢大学小児科谷内江昭宏教授です
    フクシマ原発事故の翌月19日に地元のKindersメーリングリストに掲載されました
    本会の理念となっております


    Date: Tue, 19 Apr 2011 14:08:55 +0900
    wrote: 谷内江昭宏

    この機会に放射線被爆の問題については、整理しておきたいと思います。私見も多いので、あくまで参考意見として時間と関心の有る方のみお読み下さい。

    1)こどもの被爆の問題

     1000人以上のこどもの濃度を測定して大丈夫だったというのは、何を測定したのでしょうか。テレビ映像などで、体の表面に測定器をあてて計測する
    ことがおおよそ無意味だということは容易に想像できます。
     これでは内部被爆については検証できませんし、今後継続的に起こる被爆の問題に安心を与えるものでもありません。また、放射性ヨウ素だけに特化し
    て、甲状腺被ばくだけを想定して安心シグナルを出しても意味がないことでしょう。

     現時点では、原発のよほど近くに行かなければ、「ただちに健康被害がある」放射線を浴びることがないのは間違いないでしょう。しかし、それはこれ までに飛散し降下した放射性物質の影響、今後どのように制御されるかわから ない原発の行方を考えると、それほど楽観的にはなれません。
     個人的にも、メディアで報道される時系列の出来事を、資料をもとに常に再構築して考え直す必要性を感じています。

     すでに起こったこと(最も強烈な大気への拡散は3月15日前後に起こったと考えられます)については後戻しのしようがありませんが、今後を見据えて
    考えなければならないことは多くあります。
     4月1日にかつてわが国の原子力開発を推進されてきた有力な研究者の方々が共同の緊急提言を出されました。それは、謙虚にこのような事態になったことを国民に謝罪し、同時に福島原発の行方が予断を許さない状況であることを告白するものでした。

     特に、今後私達が小児科医として考えなければいけないのは、こども達の内部被爆のことかと思います。仮に低線量で留まったとしても、今後数十年にわたり、わが国の子どもたちは水や食糧の摂取を介して、持続的に基礎被ばく量がわずかに高い状態を維持することになります。この事は評価が難しい課題ですが、医学者は責任をもって追跡し、その影響を評価し続ける必要があります。
    (パラレルなことは、こどもの心の問題についても言えると思います。だれにでもわかる PTSD とは別に、極めてわずかであっても持続的なストレス環境がこどものこころに微妙に与える影響、こども世代全体に与える net effect については想像すらできません。)

    2)検査による放射線被ばくとの比較について

     ALARA の概念が小児診療に携わるものにとって重要であることはわかります。しかし、本質的に全く異なる、医療行為としての被ばくと、無差別に予測不能に、しかも持続的に暴露される原発事故による放射線被ばくを比較して論じるのは無理がありますし、多くの場合は全くナンセンスだと思います。CTによる被ばくは確かに私達が不用意に安易に施行してはいけないほど量の多い放射線被ばくです。しかし、現在、福島の人達が遭遇している被ばくの危険は、継続的で、予測不可能で、外部被ばくと内部被ばくの双方に対する不安を抱えてのことです。過剰な不安によるパニックを和らげることは大切ですが、誤った理解がもたらす危険も承知する必要があるかと思います。

     
    3) 数字としての被ばく量と原発事故について

     原発事故の現場で懸命に作業されている方たちに対しては本当に頭が下がる思いです。努力の介あって、一日でも早く終息が見えてくることを祈ります。

     現時点での数値が「直ちに危険なものではない」こともとりあえずの安心材料です。
     舞台裏は必死の作業が続けられているおかげだと思います。

     しかし、時系列的に成り行きを見れば、とんでもない事故が進展していることは間違いありません。
     決して起こってはいけない事故がおき、その後の対応が必ずしも人間を、特にこどもたちを守ることを第1に考えていたかが疑わしいことを考えると、top down の指示とは別の智慧のある判断、実行が必要であると感じます。また、現在の被ばく量が取るに足らないものであれば、何故家を捨て、ペットを捨て、家畜を放置して遠くに移住しなければいけないのでしょうか。放射線の専門家は口を揃えて、「身体に及ぼす危険」というより、「心理的な不安」を考慮しての施策だと言いますが、本当でしょうか?仮に本当だとすれば、そのような施策は必要でしょうか。

    4) 原子力発電所について

     このことは一見 political issue ですが、小児科医としては脱原発を scientific issue、自明のこととして声を大きくして訴えなければならないと感じています。これは以前から思っていたことですが、このような事態になり遅きに失した感があります。しかし、今からでも小児科医だからできることがあるかと思います。

     原発の地域経済への貢献
     雇用の促進
     電力の安定供給

     これらは確かに原発の表の側面です。しかし、それはあくまで原発が安全
    (真の意味で)であり、地域に本質的な豊かさをもたらすものであるという前提でこそ意味を持つことかと思います。

     私の地元の奥能登では原発計画が住民の反対で頓挫しました。
     貧しく、過疎化が進む道を敢えて選びました。そこには、現在金沢大学が研究のフィールドとして選び、財産とする、美しい里海・里山が残されました。

     俯瞰的に、エネルギー施策としての原発を考えるとすぐにわかることが、経済効率や電力供給という正の側面を見つめ出したとたんに見えなくなります。火力発電は汚く、水力発電はやぼったいものかも知れませんが、その故障は自己完結的で、それ自体が制御不能な暴走をすることはありません。

     ナウシカに登場する「巨神兵」のように、不完全で、暴走すると自ら朽ちるまで巨大なエネルギーを制御なしで吐き出し続けるという、原子力発電の本質は、如何に巧妙な技術に保護されようと変わりません。

    5) 子どもたちの未来のために

     小児科医の役割は、狭い意味では小児疾患診療にあると思いますし、その力量なしで他のことを語るのは慎むべきかも知れません。
     しかし、今後の日本を、そして世界を担ってくれるこどもたちを健全に育てるための環境を整えるのも、私達小児科医の大きな役割かと思います。
     10年先ではなく、50年いやおそらく1000年の未来に思いを馳せた時、現在この地上で行われている営みの1つ1つに眼を配る責任があるかと思いま
    す。
     多少不便でも、多少貧しくとも、循環可能で、分かち合うことのできる本当の豊かな環境を作り上げ、残すことが重要かと思います。

     こどもたちが元気で、育ち、学ぶ姿を見ることで私達自身も励まされ、元気がでます。そのために、残された力を尽くしたいと思います。

    長文になりました。
    失礼します。

    谷内江

  4. konaoko のコメント:

    インターネットで読めるようにしていただいて本当にありがとうございました。海外に住んでいると、インターネットが唯一の情報収集手段です。でも、それがかえって、良いかもしれないと思うこのごろです。事実の収集、反対意見も両方同時にチェックし、偏らず、自分で考えることに役立ちます。最も、科学用語などは難解ですから、やはり英語より、日本語のほうが、読む気になります。本当にこうして翻訳していただけてありがたいです。
    できるだけ、多くの人の目に触れるように、そして、ただの傍観者でなく、行動していきたいと思います。
    本当に有難うございました。

  5. konaoko のコメント:

    素人が何を言っても、偽りの情報に惑わされている、デマを言い広めることになるから、気をつけるように(私のブログに詳しいことを書いています)と言われてしまいます。だから、こうして、医師の方たちが声をあげ、情報を提供してくださることに心から感謝します。

    医師として、勇気ある行動、はっきりしたご意見を述べて頂き、本当に有難うございました。

  6. 新井素子 のコメント:

    2点質問があります

    ・1つ目は体内に吸収される場合です。1μmの状態のCsの粒子が食物経由で体に取り込まれる場合、1μmの大きな粒子が大腸や小腸の壁を通過して、体内(血液中)に取り込まれることは可能なのでしょうか?高校ではイオン分子の形で吸収と習った覚えがあるのですが、塊で吸収されるのでしょうか?

    ・2つ目は吸引の場合です。下記に浮遊していたCsの粒子径とBqの計測結果があります。フォールアウト時の筑波で0.5Bq/日呼吸量(20m3/日×24mBq/m3)、フォールアウト後の浪江でCs134+147で342mBq/m3(77μSv)です。この結果から、体内に分散した8000Bqのカリウム40との比較をすると、どういう影響になりますでしょうか?
    http://www.niph.go.jp/journal/data/60-4/20116004003.pdf
    http://hes.med.kyoto-u.ac.jp/Fukushima/EHPM2011.html

  7. 原発の危険から子どもを守る北陸医師の会 のコメント:

    新井素子さん

    適切なご質問ありがとうございます。
    放射性物質が微粒子のままで体内に吸収されるのかどうかは、とても重要な問題ですね。

    回答に間違いがあってはいけないので、さらに専門論文などを調べ、また仲間との再検討にも時間がかかり、そのため返事が遅れてしまいました。ご理解いただければ幸いです。

    放射性物質が体内に取り込まれる主な経路は次の3通りです。
    1)経口
    2)吸入
    3)経皮

    1)と2)に関して結論から申し上げますと、粒子の大きさが0.1μm以下であれば、腸管からも肺胞からも吸収され、血管内やリンパの流れに入り、全身を回り、各種臓器に沈着する事は確実なようです。吸収されるメカニズムとして、ピノサイトーシス(飲作用)やマクロファージの働き(貪食作用)などが考えられています。(なお、先の文章で1μmの粒子が吸収されるような書き方をしましたが、この点はお詫びして訂正させていただきます)

    3)につきましては、水または水蒸気状のトリチウムは皮膚より侵入しますが、それ以外の物質は傷口がある場合を除いて大丈夫なようです。

    また、(…のようです)とあいまいな表現しかできないのは、実際に実験して確かめることができない我々の限界ですが、様々な文献を検討してその信用性をある程度推し量ることはできると思っています。以下、その根拠となった研究と文献を示します。


    参考にした文献(「市民科学」)の一部をそのまま以下に掲載します。消化管からの取り込みに関する研究です。なお、肺からの取り込みなどに関しては下記文献をお読みください。

    ………………………………………………………

    ある研究[75]は、ポリスチレン粒子が腸管から取り込まれた後にいかに体内分散するかを詳しく検討した。粒径が50nmから3ミクロンのポリスチレン球を、毎日1回あたり1.25mg/kgずつ10日間にわたりメスのSDラットに強制飼養した。50nm粒子の34%、100nmの26%がそれぞれ吸収された。300nmよりも大きな粒子は血液に見られなかった。

    ナノ粒子は全身に分布した。約7%の50nm粒子と4%の100nm粒子が肝臓、脾臓、血液、骨髄で見つかった。100nmよりも大きな粒子は骨髄には達することなく、300nmよりも大きな粒子は血液中になかった。心臓と肺の組織からは粒子は検出されなかった[75]。
    ..
    (注)「ある研究[75]」とは下記6)の論文のことです。なお、1μm(ミクロン)=1,000nm

    ………………………………………………………

    この実験では100nm(0.1μm)の粒子が腸管から吸収され内臓に沈着しています。1μmの粒子には最大1兆個の原子が含まれるとのことですので、0.1μmでは最大10億個の原子が含まれます。 放射性粒子の成分は不純物が多く、仮に1%が放射性物質としても1,000万個が含まれることになります。したがって、原子1個の内部被曝エネルギーとは比べ物にならない破壊力になると考えられます。

    ………………………………………………………

    <参考文献>

    1)2007年2月「市民科学」
    http://archives.shiminkagaku.org/archives/file/csij-journal%20002-nanotech.pdf

    2)「市民科学」の元論文のサイト
    Nanoparticles – known and unknown health risks
    Peter HM Hoet1, Irene Brüske-Hohlfeld2 and Oleg V Salata3
    http://www.jnanobiotechnology.com/content/2/1/12/……

    3)環境省,ディーゼル排気微粒子リスク評価検討会調査報告書.2002
    http://www.env.go.jp/air/info/mpmhea_kentou/05/mat01_3.pdf

    4)内部被曝問題研究会編「内部被曝からいのちを守る」 38ページ
    http://acsir.org/

    5)2004年8月ATOMICA内部被ばく http://www.rist.or.jp/index.html

    6)Nanoparticle uptake by the rat gastrointestinal mucosa: quantitation and particle size dependency.
    http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/1983142?dopt=Abstract&holding=f1000,f1000m,isrctn


    ……………………………………………………….

    今後の課題ですが、長崎の被曝された方の組織標本からは今でもα線の放出が観察されるとのことです。その放出頻度を計測できれば放射性物質が原子の状態か?微粒子で存在しているのか?判別できると思います。α線の放出頻度は原子だと1回限りですが、同一場所から複数回であれば微粒子の存在が推定できると考えます。原爆投下から67年の現時点では半減期30年のセシウムだと4分の1に減少していますが、放出頻度から含まれる放射性原子の数も推定できると考えます。何方か検証していただければありがたいです。


    ………………………………………………………

    以上回答いたします。まだまだ判らないことが多いですが、新しい情報がはいり次第随時掲載の予定です。

    「北陸医師の会」村田祐一 記 吉田均 編集

  8. 原発の危険から子どもを守る北陸医師の会 のコメント:

    低線量被ばくは大丈夫って、本当?

    (石川県保険医協会記事2012年)

               原発の危険から子どもを守る北陸医師の会
                         吉田均(小児科医)

    「低線量被ばくでがんなどが増加するという明確な証拠は得られていない」。医学会のサイトに書かれている。安心してよいのだろうか?

    ネーチャーの論文(Petridou1996)によると、ギリシャではチェルノブイリ事故で胎内被ばくした幼児は、被ばくしなかった子に比べ白血病になる頻度は2.6倍も高かった。ギリシャはチェルノブイリから1,200kmも離れており、事故後1年間のセシウム137の被ばく線量は平均2mSvだったとのこと。

    6月28日京都で低線量被ばくに関する国際会議(チェルノブイリ-フクシマ~ドイツの経験から学ぶ)が開催され、「原発の危険から子どもを守る北陸医師の会」の仲間の大浜和憲さんと2人で参加した。「学会」か「ネーチャー」か、いずれが正しいか学ぶために・・。

    会議では私たちが翻訳した「チェルノブイリの恐ろしい健康被害」の著者であるインゲ・シュミッツ・フォイヤハーケさん(ブレーメン大学実験物理学教授)と、セバスチャン・プフルークバイルさん(物理学者、ドイツ放射線防護協会会長)からの報告があった。

    インゲさんの話では、オックスフォード大学の小児がん調査で、妊婦のX線写真の枚数に比例して白血病のリスクが増えたとのこと(Stewart1956)。広島の原爆被害者の調査では100mSv以下でもがんが増え(Preston2007)、また自然放射線ラドンでも肺がんが増加したとのデータも示された(Darby2005)。1つの細胞からがんが発症するので、どんなに少量の放射能でも影響はゼロとは言えないとのことであった。

    セバスチャンさんは、ドイツのKiKK調査(Kaatsch2008)について話された。以前から原発の周辺で白血病が多いのではないかと懸念されており、マインツ小児がん登記所で1992年と1998年の2度にわたり全国調査が行われた。しかし、いずれもそのような証拠はないという結論であった。

    しかし、話はこれで終わらなかった。ケルブライン氏がデータを見直したところ、原発周辺5km以内では5歳未満の子どもで白血病が増えていたのである。調査に当たった研究者たちはこの結果を認めざるをえなかった。原発を推進している政府も困り果て、3回目の調査を行うことになった。立場の異なる12名の専門家が任命され、その一人がセバスチャンさんであった。そして公平かつ厳密な調査方法が立案された。結果は明白であった。5㎞以内では白血病の相対危険度が2.19、10kmでは1.33と高く、いずれも統計的に有意だったのだ。

    ところが信じがたいことに、論文の結論は「放射線が原因であると断定できない」というものであった。当時の環境大臣もそれに同調し、その理由の一つとして原発の立地計画地でも白血病が増えていることをあげた。しかし、そのバイエルン州レーリング地域は、汚染度の特に高いグンドレミンゲン原発の風下に位置していた。彼の指摘は否定されたが、それでも権威者たちの考えは今も変わっていない。スイス、英国、フランスでの調査を総合しても同様の結果が得られており、偶然で片づけるには無理があるようだ。以上を聞いた私の結論はこうだ:「ネーチャー」に軍配!

    では、なぜ正常運転で白血病が発生するのだろうか?燃料交換時に定期的に放出される放射性物質で障害が起きるのだろうか?答えはまだ見つかっていない。帰宅後読んだ論文(Fairlie2009)では、胎児の骨髄細胞は放射線感受性が相当に高いため放射性物質が微量であっても障害を受けるのであろうと推測している。

    この会議のもう一つの収穫はセバスチャンさん、インゲさんの人柄に触れられたことだ。お二人は子どもを大切にされる思慮深い哲学者であった。会議で朗読された「親愛なる子どもたちへ」でもそのことがうかがわれた。このメッセージは京都に先立って開催された市民科学者国際会議(猪苗代)で発表された。エッセンスだけでもお伝えしたい(全文はhttp://isinokai.blogspot.jp/許可されるまで未掲載)。


    『私たちは行動を起こそうとしている市民であり、科学者でもあります。
    私たちは、ここの自然の美しさに心を奪われています。大きな湖が見え、窓からは濃い緑の山々が見えます。
    私たちがここに集まっている本当の理由は君たちです。
    私たちは君たちや君たちの子どもたちが健やかに成長することを願っています。
    私たちの力は小さいかもしれない。けれども、私たちはこれからもできる限り真実を探すと君たちに約束します。
    私たちは諦めないと約束します』

    Preston. in RERF Update Vol.18,2007
    Stewart. Lancet 1956,271:447
    Kaatsch. Int J Cancer 2008. 1220:721
    Fairlie. Environmental Health 2009,8:43

  9. ティファニー 食器 のコメント:

    随筆 | 原発の危険から子どもを守る北陸医師の会

  10. 千種花子 のコメント:

    あなたのテーマが魅力的だった。

  11. 国井史緒 のコメント:

    いい見事な内容で、たいしたものだ。

  12. ピンバック: アイドルマスター XENOGLOSSIA – アンサイクロペディア | ミリオンハイスクール | ネットビジネス | WordPress

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